Pliume

  • 2008.05.03 Saturday
  • 23:50
五月新刊『Pliume』



オリジナルJUNE



成人を迎えても羽根が大人にならない為に天使と認められず落第寸前だったソワは、執行猶予として地球で手伝いをする事に。天使になる為の我慢の日々の筈が気付けばそんな事はどうでもよくなって……



400円(+送料80円)
>>>一部紹介<<<





   序



「名前は?」

「え?」

 長身に、整った顔立ち、洋服の上からでも分かる引き締まったスポーツマン体形。

 人を表す形容詞は、天使基準も、地の人基準もさほどかわらないからきっともてるだろうと思える美形。

「名前はなんていうんだ?」

 デルの顔をみて、頷く彼に、問いかけの主の方をきっちり向き直ってからお辞儀と一緒に名前を名乗る。

「初めまして、ソワ・サント・ディスです。」

「じゃ、ソワでいいか?」

「え?」

「呼び名。俺の事は和人でいいから。」

 良いからといわれて、頷けるはずがない。

「和人さん?」

 だから、小さく訪ねるように呼びかける。

「呼び捨てでかまわないから。」

「でも、」

 見た目だけを言うなら、ソワの十代後半より若干上の二十四、五。

 地の人とて、年齢的には大差ない筈である。

 でも、違う。

 まじまじと見て気づく。

 能力者という、ただの地の人ではない。ということではなく、彼から羽根とは違う、強い力を感じた。

 強い力。

 そう、色。

 天使になろうとすると、画一化されすべてが同じになる。

 真っ白。

 だからよけいに和人から受ける色は、ソワを圧倒した。

 そう、何色というではなく、彼という色。

 言葉では説明できない、色。

「あの、」

「ま、好きに呼んでくれていいけど、君の方は、」

「……ソワでいいです。」

 和人の色に圧倒され、しどろもどろになりながらも、言わんとする事に気づいて、頷いた。

 この時から、ソワは、和人に引かれていたのかもしれない。
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